Columnコラム

【経営・戦略】イノベーションのジレンマ

UPDATE:2016/09/26

様々な会社で経営幹部研修をさせていただいていますが、経営者から最も期待されるテーマがイノベーションです。今回は2回にわたって、過去の有名な論文から、イノベーションについての考え方を整理したいと思います。

ドラッカー氏は、イノベーションを

「人的資源や物的資源に対して、より大きな富(敬愛的成果)を生み出す新しい能力をもたらすこと」と説明しています。

単なる発明や技術開発ではなく、経済的成果を生み出すことがイノベーションの条件となります。また、連続的改善、効率化、顕在的な問題解決ではなく、非連続的な変化、新しい価値を生み出すことを指しています。

イノベーションについての現代の最高権威、クリステンセン氏は、技術的進歩に頼ると視野が狭くなり、リスクを伴う価値転換(破壊的イノベーション)に進まないと指摘しています。
また彼の名著「イノベーションのジレンマ」では、成功した大企業、優秀な経営者の成功体験が次のイノベーションを妨げる事例を紹介しています。

<成功した大企業に現れる現象>

・成功体験に縛られる。・問題解決の手段が限定的になる。
・カニバリゼーションへの内部圧力が高い。
・役割分担、社内の業務が固定的になる。
・目的より手段。変革より延長線。
・既存顧客を重視する。
・不確実なことに懐疑的、リスクを取らない。
・社外のことに関心が薄い。

成功した大企業が成功パターンを規範化してしまうのは、以下のような原因を含むためです。

<「イノベーションのジレンマ」で説明されている原因>

①    顕在顧客の多くは未知な商品よりは、既存の改善型の商品を欲しがる
②    大企業が満足する利益を生み出すためには、大きな市場を必要とする。
③    大企業は高い分析力と計画力を備えているため、合理的な計算をしてしまう。
④    既存ビジネスに対する対応力、部分最適化の能力が優れている。

以上のように、合理的な判断を下し続けられる優秀な経営者だからこそ、認知的バイアスの罠に陥りやすいのです。

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