Columnコラム

【経営力強化】現場力をいかに高めるか?

UPDATE:2015/01/25

色々な企業様のマネジメント力強化をご支援させていただいていますが、「マネジメント」すなわち結果を出すという方法論が、昔に比べてとても複雑になっています。結果を出すためにひたすら考える、ということなのですが、様々な条件が挟み込まれて、全てを満足させることができなくなっているということです。特に、時間外労働の問題やメンタルヘルス、人間関係、コンプライアンスなど、仕事の成果とは別の条件が介入し、現場のマネジメントを複雑にしています。

日本の現場力はもともと優れていたはずです。これからの世界におけるポジションを考えても、「体格」ではなく、「体質」を磨いて勝負する道を選んでいかなければなりません。様々な経営手法がある中で、システムやハード面は真似することができますが、目指す姿や信頼関係、働く個人の気持ちは固有のもので、ソフト面に焦点を当てて、現場を磨いていくことが重要と思います。どんなに業務プロセスや最新システムを揃えて管理しても、働く人の気持ちが入っていなければ、生産性が上がるはずがありません(火事場の馬鹿力、背水の陣の時の人の力はすごい)。そのためにも経営と現場の一体感、現場参加型(中心)のマネジメント体制、ミッション、バリュー、ビジョンの浸透が必要となります。「木を見て森を見ず」は経営として良くない姿。理想の姿、大きな戦略は必要です。だからと言って、「森を見て木を見ず」となってしまっては、経営のかじ取りを誤りかねません(遠藤功氏)。「1本の木の声をしっかり受け止めるマネジメント」であって欲しいのです。

企業の強さ、新しいニーズを創るのは、お客様との接点である現場です。「現場の社員が毎日の仕事を通じ、生き生きと働いているでしょうか?」働く意義、仕事の目的を与えるのはリーダーの仕事です。具体的な指示を出さなくても「現場の主体性、自律性に期待できるでしょうか?」言われたことだけをやる(しらけた)現場と抽象的な指示でも自ら考え創意工夫する(熱い)現場の差が大きいのです。

 

「現場論」という著書の中で、遠藤功さんは現場力を高める仕組みとして、「H型モデル」のステップを推奨しています。

①戦略と現場の価値観を同期させ、現場の活動と一貫化させる。

②成功体験を通じて、組織の能力として転換させる。

③企業文化として定着させるために、合理的な仕組みを導入する。

変化は現場からやってきます。変化の激しい時代には、「現場がちゃんとやってくれるだろう」という現場の責任感だけに頼るマネジメントは崩壊します。常に変化の芽を拾い上げ、点を線に、線を面に、そして必然性を仕組みに置き換えるマネジメントが必要です。そのためには、ミドルアップダウンができるリーダーの存在が重要です。現場リーダーが「面倒くさいことを言い続ける」「目指すべき行動を具体化する」「現場の変化を拾い上げ組織対応する」。そういうリーダーを継続的に育てていくことが現場力を強くすることにつながります。

 

次の3つの姿を目標に、リーダー育成にこだわってほしいと願います。

 
 
 

【コンサルタントプロフィール】

wada 和田一男
(株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント)
北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年)

 

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