Columnコラム

【経営力強化】ドラッカーに学ぶ経営の基本活動

UPDATE:2016/04/22

経営の基本活動を考える前提として、企業はどういう目的で存在すべきでしょうか?

ドラッカー先生の最も有名なフレーズに「事業の目的は顧客の創造である」という言葉があります。企業の存在理由、その本質的な意味を考え、企業活動における優先順位を考えてみたいと思います。

顧客の創造」と表現していますが、具体的にどのような活動でしょうか。企業は社会活動の中の一つの機関(機能)です。従って、事業の目的は「社会における存在意義」に求めなければなりません。社会や組織、コミュニティ、個人の特定ニーズに応えるために存在します。

社会への貢献=顧客の満足

顧客の満足=売上を上げ続けること

と考えることができます。すなわち、企業活動とは、お客様のニーズを捉えて、商品サービス(顧客価値)の提供を通して、新しい顧客を産み出し続けていくことと言えます。

企業は2つの基本的機能を通して、顧客を創造し続けます。それがマーケティングイノベーションです。マーケティングとは、顧客を起点とした「売れる仕組み」です。現在の顧客ニーズに対応して、満足を提供する活動です。自社の商品サービスを起点にして売り込む販売活動とは逆の考え方です。既存の商品価値を提供し続けていけば相対的に陳腐化していきます。企業活動の継続と発展をしていくためには、新しい満足を生み出し続けなければなりません。
イノベーションとは、将来のあるべき姿から、顧客のニーズを創り出していく活動です。マーケティングとイノベーションの機能を最大化する(生産性を高める)経営機能がマネジメントの役割となります。

 

【コンサルタントプロフィール】

wada 和田一男
(株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント)
北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年)

 

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