Columnコラム

【経営・戦略】「あなたの会社は生きていますか?」

UPDATE:2018/04/02

「生きている会社、死んでいる会社」、今読ませていただいている、遠藤功さんが書かれた本です。遠藤功さんの著書はほとんど読ませていただいていますが、今回は、英語タイトルが、「Dead or Alive」となっていて、007 ジェームスボンドシリーズのようで特別にかっこいいのです。

簡単に要点をお話しすると、「生きている会社」は、会社全体が熱を帯び、理詰めで考え抜き、行動を起こし、新たな創造に向かって、社員たちの心が奮い立っている会社を言う。それらの会社には3つの条件があり、「熱があり、合理的で、感情に満ち溢れている」のだそうです。弊社は「お客様の事業成長を支援する」ことをミッションに置いています。特に深くお手伝いさせていただいている3社様は、その条件に適っているように思えます。それらの会社は、単に儲かっている、拡大しているという外見の姿ではなく、「社会に役立つ、経営層が燃えている、社員も存分に力を発揮している」そんな挑戦するエネルギーを感じることができます。

問題となるのは、「死んでいる会社」です。遠藤さん曰く、死んでいる会社の最大の特徴は、「創造」していないのではなく、「新陳代謝」していないことである、と指摘しています。「新陳代謝」していないから、想像できないのだと。「新陳代謝」とは、必要な「捨てる」「やめる」「入れ替える」をタイムリーに、大胆に行っていないこと。人間の体、「生きている」ということと同じで、老化してしまうことでしょう。厳しい環境では、ついつい守りに入ってしまう、居心地の良い状態を保つ、古いものを大切にする、思い切って捨てられなくなってしまいます。

人材についても、採用が難しい環境だから、ついつい守ってしまう。許してしまう。社員に迎合してしまいます。きっちりと線引きし、価値観を明確にする、方向性を定めるからこそ、企業の魅力が高まるのですが。
あなたの会社はいかがでしょうか?「死んでいる会社」「新陳代謝のしない生き方」、どちらも心に痛い話でした。

 

【コンサルタントプロフィール】

wada 和田一男
(株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント)
北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年)

 

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