Columnコラム

【経営・戦略】「Apple、SAMSUNGに学ぶデジタル化時代の戦い方」

UPDATE:2013/05/09

2001年アクオスが発表され、2004年亀山工場が稼働し、
2007年シャープは最高益を記録します。
その間、「世界の亀山モデル」をブラックボックス戦略という、
他社にはノウハウを明かさない技術戦略で液晶のシャープとしての
圧倒的な地位を築こうとします。

しかし、2005年には、SAMSUNGに液晶の世界シェアを抜かれています。
日本と米国を中心に見ていた日本企業に対して、最初から新興国に焦点を合わせていたSAMSUNGは「安く、良く、早く」作るマーケティング戦略で、シェアを伸ばしました。
シャープはリーマンショックと円高の波で業績が大きく傾きます。
堺工場建設を決めていたシャープは過剰投資にも悩まされ、
2008年一気に赤字に転落します。
デジタル化時代の技術戦略では、日本の得意な「すりあわせ技術」という長い時間をかける微妙な技術が差別化の要因になりません。
分解して調べてしまえば、簡単に半導体チップに置き換えられ、コモディティ化されます。シャープの液晶の例でも6年間で1/3まで相場が下がりました。
わずかな技術の差に新興国の消費者は多くの価値を置きません。
「買える技術は買って利用する」「技術ではなく商品の魅力を重視する」
SAMSUNGの戦略はデジタル化のスピード時代にマッチしているように思えます。

SONYやパナソニックのように自前主義で、多くの技術者を抱え、
世界に工場を持つ企業が苦しんでいます。Appleは工場を持ちません。
世界でその時の最先端の技術を最安値で外部委託し、新商品を世に送り出します。
「オープンイ・ノベーション」というスピード重視の戦略がAppleを支えました。
また、単なる製品の優位さだけではなく、サービスやソフトやコンテンツなど、
「プラットフォーム戦略」という関係会社を巻き込んで価値を高めるビジネスモデルの先進性も圧倒的優位性を生み出しました。
そのAppleも2013年に入り、株価が伸び悩んでいます。
スティーブジョブス氏亡き後の、次の魅力的な商品を市場は期待しています。
次世代のビジネスモデルを決定づける要因は何か、日本企業の巻き返しも含め、
注目していきましょう。

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