Columnコラム

【人材育成】モチベーションについて考える

UPDATE:2017/02/03

最近研修テーマにモチベーションを求められることが多いです。

仕事そのものが面白ければ、モチベーションについて問題視する必要は少ない。
しかし、ほとんどの仕事は仕事そのものが作業で、成果やお客様が見えない仕事が多い。お客様が見えても、クレームや問題対応が仕事の場合もある。
営業の場合は、目標達成が仕事であるが、販売できない場面の方が多く、販売することに腰が引けてしまっているケースもよく見かける。モチベーションをどのように考えたらよいか。
いつも次の3つを伝えるようにしています。


   
仕事を大きくとらえて、ミッション、バリュー、ビジョンを浸透させる

事業には必ず社会的役割、喜ぶお客様、そして将来目指す姿があります。
たとえ目の前の仕事は短期的で、部分で、単純であっても、最終的にはお客様につながっているし、喜ぶお客様がいるから事業として成立しているのです。
事業全体の価値を共有し、その一翼を担っている意識を常に忘れさせないコミュニケーションや情報共有を大切にすることです。


   
仕事は仲間と行っているという事を大切にする

自分だけの為や自分だけの責任であると、気持ちが緩み、逃げ出したくなります。
しかし仕事は、自分だけで完結していません。仲間とつながっています。
自分が緩むと他の人に迷惑がかかるという仲間意識を仕事の前提に置き、仲間と味わう達成感や成長感を日々のエネルギーに変えていくよう空気を創っていきます。


   
仕事そのものに焦点を当てるのではなく、仕事を通じて何をつかめるかを意識させる

仕事そのものは面白くなくても、仕事を通じて人は成長します。仕事を通じてお客様を喜ばせることが出来ます。
仕事を通じて人間性を磨けます。仕事を通じて生涯通じた仲間をつくることが出来ます。素晴らしいではないですか。
でもこの「つかめるもの」は一流の仕事が身についた者のみの特権です。仕事を単なるお金を得られるための手段と考えるのではとてももったいないことです。

上記3つを上司先輩は部下後輩に語らなければなりません。「動機づけ」外からつけられた動機はすぐに無くなります。
働く人自らの内側から湧き出てくるエネルギー(内発的動機)を引き出さなければなりません。

マネジメント研修で管理職自身のモチベーションが下がっています。
先ず問わなければならないのは、経営者であり、上級管理職が現場リーダーに語りかえることから始めなければならないようです。

【コンサルタントプロフィール】

wada 和田一男
(株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント)
北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。
2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。
経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、
人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。
著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年)

 

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